春日井市・名古屋を中心に撮影した映画『フィリピンパブ嬢の社 会学』が2023年11月10日(金)よりご当地先行公開!公開記念舞台挨拶をミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドシネマ名古屋空港の2劇場にて 11月11日(土)に実施した!ミッドランドスクエアシネマでの舞台挨拶の模様をレポート!
公開翌日を迎えた11月11日(土)、 主演の前田航基、一宮レイゼル、白羽弥仁監督が名古屋・ミッドランドスクエアシネマで行われた舞台挨拶に登場!上映終了後の熱気漂う中、盛大な拍手で迎えられた。
満席のお客様で埋まった会場を見渡した前田は、感激の面持ちでご挨拶、その後「こんにちは」というタガログ語を織り交ぜて挨拶した一宮に対し、「ありがとう」というフィリピン語を披露するなど息のあったところを見せた。その後白羽監督は「満席の会場に胸がいっぱい」とようやく公開を迎えた現在の心境を語った。撮影期間を通じて名古屋に滞在していた前田は、名古屋の印象を聞かれると「差し入れでいただいたうなぎ弁当が美味しくて、オフの日もひつまぶしを食べにいくほど本当に大好き」と言い、一宮は「ひつまぶし昨日も食べました。いくらでも食べられます」と重ね、さらに白羽監督は「よくスタッフで行っていた焼鳥屋さんのおばちゃんにも本作に出ていただいたりと街ぐるみで応援していただいたことが思い出深い」と愛知県での思い出を語った。また映画の役作りに対して前田は「翔太はなかなか体験したことがない状況であったが、相手を思う気持ちなど等身大で演じることができ
た」と語り、一宮は「映画初出演なので台本を読んで感じたままの気持ちで撮影に挑んだ」と当時を思い出した。
そんな二人に対して、白羽監督は「最初は人見知りでぎこちなかった二人が、映画と同じく自然と仲良くなっていったのは良かった」と話した。フィリピンロケについては、前田は「最高でした!ご飯が美味しくて、人が温かくておおらかで優しくてとても素敵な国でした」と印象を述べ、「親戚が集まるシーンでは本物の親戚がたくさん出ていたので、本当に里帰りしたみたいだった」と語る一宮に、「翌日撮影に使うお土産を親戚に配っちゃったので回収してまた配ったんだよね」と監督が裏話を披露し、
会場の笑いを誘った。「社会学」という映画タイトルにかけた愛知県の社会性や文化については、前田は「モーニングで代表されるようにおもてなし精神やサービス精神が旺盛」、一宮は「トヨタ車が多い」、白羽監督は「街全体がファミリー」とそれぞれ印象を述べた。撮影中のエピソード話が続く中、今回観客として来ていた、原作者の中島弘象から花束贈呈のサプライズ企画が!それぞれが感激する中、会場からは惜しみない拍手が送られた。
花束を受け取った前田は、「とても素敵なお話の映画化に参加させていただけて光栄でした」と感謝の言葉を述べ、締めの挨拶では監督は「前向きな気持ちを大切に、世界平和を願った気持ちをこめて作った作品です」、一宮は「フィリピン人の魅力そのもの、たくさんの方々に届けてほしい」と語り、最後に前田は「春日井の皆様に応援いただき、春日井だったからこそできた映画。自信をもってこの映画を全国、全世界に見てもらいたいと思っていて、こんなにフィリピンがいい国なんだよ、春日井ってこんなに素敵な所なんだよと、国と国が違っても愛があれば分かり合えることを伝えたい」と締めくくり、会場は大いに盛り上がった。
『フィリピンパブ嬢の社会学』
2023年11月10日(金)よりミッドランドスクエアシネマ、
ミッドランドシネマ名古屋空港にてご当地先行公開
STORY
フィリピンパブを大学の研究対象にしていた日本の大学院生・中島翔太(前田航基)は、 パブで偶然出会ったフィリピン人女性のミカ(一宮レイゼル)に強く押されてお付き合いを始めることに。しかし、彼女は偽装結婚をしていることが後になって判明。月給6万円、ゴキブリ部屋に監視付、休みは月に2回だけといった彼女の過酷な生活環境を目のあたりにする翔太。一方、強く逞しいミカは現状にめげることなく働き続け、故郷・フ ィリピンの両親の元に翔太を連れていく。彼女を大切に想う気持ちが次第に強まる翔太は、ミカに懇願されてヤクザの元に乗り込むことになるが―。
DATA
●原作:中島 弘象「フィリピンパブ嬢の社会学」(新潮新書)
●監督:白羽 弥仁 脚本:大河内 聡 音楽:奈良部 匠平
●指揮:髙栁 通
●企画協力・プロデュース:三谷 一夫
● 名古屋宣伝:川本朗(リバブック)
中島弘象(原作者)プロフィール/1989 年愛知県春日井市生まれ。中部大学大学院国際人間学研究科国際関係学専攻博士前期 課程修了。会社員として勤務するかたわら、名古屋市のフィリピンパブを中心に、在日フ ィリピン人について取材。講演、執筆、テレビやラジオなどの取材協力も多数行っている。 著書に『フィリピンパブ嬢の社会学』(新潮新書 2017 年)『フィリンピンパブ嬢の経済学』 (新潮新書 2023 年)がある。
(C)2023映画「フィリピンパブ嬢の社会学」製作委員会