累計発行部数360万部を超え、2010年に映画興行収入38.5億円を記録した超ヒット作『告白』から 12年。数々の傑作を生み出し日本中を震撼させてきたベストセラー小説家、湊かなえが 「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」とまで語った渾身の作品で、累計発行部数100万部を突破した「母性」(新潮文庫刊)が映画化。
ある未解決事件の語り手となる母娘を演じるのは、戸田恵梨香と永野芽郁。人気実力トップクラスの二人の女優が、繊細かつ大胆な演技で新境地を切り開く。さらに、物語に登場するひと際キャラの濃い母娘たちを、大地真央、 高畑淳子、中村ゆり、山下リオが熱演。監督を務めるのは人間ドラマの名手、廣木隆一。主題歌は、日本を代表するトップシンガーJUJUが鮮やかに歌い上げる新曲「花」。この秋、2022年11月23日(水・祝)、母性が日本を惑わせる!
早くも注目を集め、世界から熱視線が注がれている本作。この度、北米最大の映画祭のひとつ、第41回バンクーバー国際映画祭 (2022/9/29~10/9)正式招待作品としてワールドプレミアが決定!廣木隆一監督と湊かなえ(原作)が現地での上映に参加。さらに、第35回東京国際映画祭(2022/10/24~11/2)において、 特別招待上映(ガラ・セレクション部門)・ジャパンプレミアが決定!
★廣木隆一 監督 コメント
バンクーバー国際映画祭の皆さんに新設部門「ショーケース」の一本として、本作を選んでもらえて感謝で す。世界でも通じるテーマだと思っているので、ここから発信できることも嬉しいです。
★原作・湊かなえ コメント
海外の方々に映画『母性』を観ていただけることを、心から光栄に思います。 「母性」という世界に共通する普遍的なテーマの作品を、 観客の皆さんがどのような表情で観て、どのようなリアクションをされるのか、 とても楽しみであり、それを会場で体感できることに緊張と喜びを感じています。 原作者としては『母性』上映中、スクリーンを見守りたいけれど、 小説家としては客席の観察をしていたい。 国際映画祭への参加も、バンクーバーの訪問も初めてです。 熱気があふれているだろう会場で、エンターテインメントの魅力や力を、 受け止め切れる限り吸収し、日本に持って帰りたいと思います。
★バンクーバー国際映画祭プログラミングチーム コメント
廣木隆一監督の新作を再びバンクーバーの観客に届けられることを嬉しく思います。
1995 年の『魔王街 サディスティック・シティ』から 2018 年の『ここは退屈迎えに来て』まで、監督の作品 を多数上映してきました。 今回の最新作は、これまでの廣木監督の多くの作品と同様に、女性の心理とその複雑な感情の網目を、思い やりと細やかな感性で探っています。 湊かなえさんの小説を映画化した『母性』は、母を愛しながらも同じ感情を娘に抱くことができない女性の 物語です。 ワイドスクリーンで撮影され、ドールハウスのような美しさを持つこの作品は、類まれな 2 人の 女性の心理を分析し、母性に対する規範的な前提を覆す意欲作です。監督はまた、私たちが登場人物の行動 を理解するのに苦しみながらも、どこかで深い共感を呼び起こさせるような、俳優の素晴らしい演技を引き 出しています。 勇敢で美しく、魅力的なこの作品は、悲しい物語ではありますがその中に優しさと思いや りの余地を残していると感じました。
『母性』
2022年11月23日(水・祝)よりミッドランドスクエアシネマほかROADSHOW
STORY
女子高生が死亡した事件。事故か、自殺か、殺人か...その真相は不明。事件はなぜ起きたのか?普通に見えた日常に、静かに刻み込まれた傷跡。愛せない母と、愛されたい娘。同じ時、同じ出来事を回門想しているはずなのに、ふたりの話は次第に食い違っていく...。母と娘がそれぞれ語るおそるべき「秘密」—2つの告白で事件は 180 度逆転し、やがて衝撃の結末へ。母性に狂わされたのは母か?娘か?・・・この物語は、すべてを目撃する観客=【あなたの証言】で完成する。
DATA
●監督:廣木隆一
●出演:戸田恵梨香、永野芽郁、高畑淳子、大地真央
●主題歌:JUJU「花」(ソニー・ミュージックレーベル)
●配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2022 映画「母性」製作委員会