ささいなすれ違いから生まれた隣人同士の対立が、マスコミやネット社会を巻き込んで、やがて2つの家族の運命を狂わせてしまう。まさに今、誰の身にも起こり得る「SNS炎上」や「メディアリンチ」などと共に、社会事情も絡みつつ、後半思わぬ方向に事態が進んでいくサスぺンスフルな展開は、最後まで目が離せない。あらゆる「争い」についての普遍的真理をテーマにした、天野千尋監督によるオリジナル脚本。主人公の小説家・吉岡真紀を演じるのは『共喰い』『湯を沸かすほどの熱い愛』『楽園 』の篠原ゆき子。また、存在感のある芝居が評判の謎の隣人夫婦役をオーデション選出の大高洋子と宮崎太一、ほか長尾卓磨、米本来輝、和田雅成そして、田中要次、洞口依子、風祭ゆきと、名優が脇を固める。
今回、本作の好演で第59回アジア太平洋映画祭主演女優賞を受賞した篠原ゆき子さんと、2019年東京国際映画祭で日本映画スプラッシュ部門に選出され、ようやく公開にこぎつけた愛知県出身の天野千尋監督が来名!新型コロナウイルスを乗り越え、いよいよ公開する今の心境、撮影エピソードを訊いた。
映画『ミセス・ノイズィ』の小説版が
12月4日(金)の公開日と同日に発売決定!
『ミセス・ノイズィ』小説版
天野千尋 著
実業之日本社文庫
本体価格680円+税
「騒音」を巡る隣人同士の対立が激化、SNSで炎上する様をシニカルに描き、各界著名人絶賛の映画を監督自らノベライズ!
STORY
小説家であり、母親でもある吉岡真紀(36)。スランプ中の彼女の前に、ある日突如立ちはだかったのは、隣の住人・若田美和子による、けたたましい騒音、そして嫌がらせの数々だった。それは日に日に激しくなり、真紀のストレスは溜まる一方。執筆は一向に進まず、おかげで家族ともギクシャクし、心の平穏を奪われていく。そんな日々が続く中、真紀は、美和子を小説のネタに書くことで反撃に出る。だがそれが予想外の事態を巻き起こしてしまう。2人のケンカは日増しに激しくなり、家族や世間を巻き込んでいき、やがてマスコミを騒がす大事件へと発展し…。
DATA
監督・脚本:天野千尋
出演:篠原ゆき子 大高洋子 長尾卓磨 新津ちせ 宮崎太一 米本来輝 和田雅成 洞口依子 縄田かのん 田中要次 風祭ゆき
配給 アークエンタテインメント
制作国 日本(2019)
上映時間 106分
(C)2020「ミセス・ノイズィ」製作委員会