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土屋トカチ監督『アリ地獄天国』INTERVIEW

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 本作『アリ地獄天国』は、2019年貧困ジャーナリズム賞受賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭2019日本プログラム公式出品されたドキュメンタリー映画。理不尽な労働環境に置かれた30代の正社員が、改善を求めて個人加盟型の労働組合に加入し、たたかった3年間の記録だ。

 

 

 日本政府の重要政策のひとつ「働き方改革」が叫ばれている今、労働環境の改善が深く問われている。きっかけのひとつに「ブラック企業」「ブラックバイト」なる言葉が広く認識され、大きな社会問題となってきたことが挙げられる。異様な労働環境のもと、長時間労働を強い、法律を無視し、人権を踏みにじるような企業経営は、あとを絶たない。大企業での過労死や過労自死も記憶にあたらしい。どうすれば真の意味で「働き方改革」が実現できるのか。この映画体験は、そのヒントになるかもしれない。

 

 

 今回、12月17日(火)に土屋トカチ監督が来名。シネマスコーレ前のカフェスコーレで本作の撮影エピソードを訊いた。

 

INTERVIEW

 

土屋トカチ

1971年京都府舞鶴市生まれ。母子家庭に育ち、新聞配達・書店員・工場請負作業員・ 日雇い労働等を経て、99年より映像制作を開始。00年映像制作会社に就職。02年会社都合により解雇。06年、映像グループ ローポジションを飯田基晴、常田高志と設立。監督デビュー作「フツーの仕事がしたい」(08年)が、英国・第17回レインダンス映画祭、UAE・第6回ドバイ国際映画祭において、ベストドキュメンタリー賞を受賞。3分間ビデオ集「経年劣化」(13年)発表。監督最新作「アリ地獄天国」が、第16回山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映。同年、貧困ジャーナリズム賞を受賞。

<NOW EDITING>

『アリ地獄天国』

2019年12月28日(土)よりシネマスコーレにてROADSHOW

※12時30分~(1日1回上映) 1月1日(水)のみ14時10分~

12月28日(土)上映終了後、土屋トカチ監督による舞台挨拶!

公式サイト 

 

STORY

 

とある引越会社。社員らは自らの状況を「アリ地獄」と呼ぶ。それは、長時間労働を強いられ、事故や破損を起こせば借金漬けに陥る状況を指す。営業職の34才の男性は異議を唱え、一人でも入れる労働組合に加入した。すると、粉塵の舞うシュレッダー係へ配転、のちに懲戒解雇に追い込まれる。

 

 

 


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