
名古屋市出身、16歳で芸能界入りを果たし、日活映画『明日に向かって突っ走れ』(61)のヒロインデビューを皮切りに、120本以上の映画とNHK大河「龍馬伝」(2010)等、数多くのドラマに出演してきた、松原智恵子さん。今年で、芸歴55周年を迎える彼女の記念すべき主演作が、本作『ゆずの葉ゆれて』。

松原智恵子さんが演じるのは、海と山に囲まれた小さな町で、畑仕事をしながら病床の夫を看取る妻。半世紀以上連れ添ってきた夫婦の絆と別れを、デビュー以来変わらぬ可憐さと滋味あふれる演技で披露している。その夫には、同じく日活出身で日本映画黄金期を支えてきた名優であり、マキノ雅彦名義で映画監督としても活躍する、津川雅彦。松原とのW主演となる本作では、夫婦の息のあった掛け合いを見せている。隣家の少年とのコンビでみせる、ユーモアとペーソスを織り交ぜた演技も、見どころの一つである。

いま、高齢化社会と少子化が進む日本では、老老介護が深刻な問題となっている。「老い」と「死」を前に、人はどう「生」と向き合えばいいのか。その答えの一つが、地域に根差した人間同士の交流であろう。本作は、いつの時代も変わることのない「人と人との絆」と幸せのありかたを、老夫婦と隣家の少年とのふれあいを通してさわやかに描いている。

今回、名古屋出身の松原智恵子さんがキャンペーンで来名。名古屋時代のことも含めて本作の見所をインタビュー!
INTERVIEW
『ゆずの葉ゆれて』2016年8月20日(土)より伏見ミリオン座にてROADSHOW
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