世界中から愛される宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説「銀河鉄道の父」(門井慶喜著)を映画化。監督は『八日目の蟬』『いのちの停車場』の成島出監督。主演で宮沢賢治の父・政次郎を役所広司、長男・賢治を菅田将暉、賢治の妹・トシを森七菜、賢治の弟・清六を豊田裕大、母・イチを坂井真紀、祖父の喜助に田中泯と錚々たるキャストが集結。主題歌は、いきものがかりが書き下ろした新曲「STAR」。新体制となって初となる映画主題歌が話題を呼んでいる。
また、映画は岐阜県恵那市にて大部分を撮影しており、まさにご当地映画!
▼恵那市のHP
https://www.city.ena.lg.jp/soshikiichiran/shokokankobu/kankokoryuka/annaiboshu/10597.html
このたび解禁となるのは、宮沢賢治を最後まで支え続けた父・政次郎とその家族の深い愛に涙なしではいられない本予告映像。待望の長男誕生に喜ぶ父・政次郎。家業の質屋の跡取りとして期待していたが、賢治は家業を継ぐことを拒否し、農業学校への進学、人造宝石、宗教と我が道を進む。そんな賢治に政次郎は遂に激昂。賢治も「できねぇ!俺はもう何も出来ねぇ」と泣き叫び、2人は対立していく。そんな父子の距離がどんどん離れていく中、賢治が物語を書くことを楽しみにしていた妹・トシが病に倒れる。賢治は「風の又三郎」と題した童話を読んで励ますが、願いむなしく、トシは旅立ってしまう。心の支えを失った賢治は「俺はもう何も書けねえのす」と慟哭。その賢治に再び筆を執らせたのは、「私が宮沢賢治の一番の読者になるじゃ!だから書け、物語を書け!」という政次郎の叫びだった。こうして賢治が紡ぐ物語の一番のファンになってゆく政次郎や母・イチら家族が見守る中、賢治は自分の道を歩き始めるが、その矢先、トシと同じ病に襲われるー。「どんな人生を歩もうと信じ続ける」「あなたは私たちの希望だからー」というメッセージに胸が熱くなる。どんな困難があっても宮沢賢治を信じ続けた家族の物語に、この春、最大の涙が待っていることが期待できる映像となっている。
併せて、宮沢家の家族集合写真を配置した本ポスターも解禁。上段には、トシが兄の賢治に「約束したでねえか、おっきくなったらもっともっといっぺぇお話つくってくれるって」と話す仲睦まじいシーン、下段には宮沢賢治の書籍を手にする父・政次郎の写真が印象的なポスターとなっている。
菅田将暉、初挑戦のチェロ演奏シーンのメイキング映像&インタビュー映像も公開賢治を演じた菅田将暉は喉が枯れるほどの大声で法華経を唱えるシーンや農業を営むシーンなど、これまで演じた役柄のイメージとは一線を画す姿を本作では披露している。中でも大きな挑戦となったのがチェロを弾くシーン。撮影を終えた菅田は「めっちゃ難しかったです。でも楽しかったです。あと気持ちいいですね。あれだけ中に空間のある木のものが、身体に密接した状態で鳴ると、体までものすごく響くのでヒーリング効果みたいなものがあるんですよ。響けば響くほど自分が気持ちよくて、今回触れて良かったです。」とコメント。実際にチェロを弾くシーンのメイキング映像では演奏を終えると、菅田はホッとした顔を見せ、メガホンを取った成島出監督も「本当に良く頑張ってくれました」と讃えている。
『銀河鉄道の父』
2023年5月5日(金・祝)より全国公開
INTRODUCTION
宮沢賢治の父・宮沢政次郎。父の代から富裕な質屋であり、長男である賢治は、本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒む。学校卒業後は、農業や人工宝石、宗教と我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも―。究極の家族愛を描いた傑作にして、第158回 直木賞受賞作の『銀河鉄道の父』、待望の映画化。
DATA
●出演:役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯
●監督:成島出
●原作:門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社文庫)
●脚本:坂口理子 音楽 海田庄吾
●製作:木下グループ
●制作:プロダクション:キノフィルムズ / ツインズジャパン
●配給:キノフィルムズ
(C)2022「銀河鉄道の父」製作委員会