モントリオール映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した『健さん』、樹木希林が企画・出演した『エリカ38』などで注目を集める名古屋出身の日比遊一監督の最新作『名も無い日』が2021年公開決定!
本作品の主演は『光』、『カツベン!』『パターソン』など国内外で活躍する永瀬正敏。共演に『ある船頭の話』で監督としても期待が集まるオダギリジヨー。Netflix「FOLLOWERS」ゆる子役、大河ドラマ「麒麟がくる」佐久間右衛門尉信盛役の好演が記憶に新しい金子ノブアキ。本作では3人が初共演にして、初めての兄弟役を演じている。さらに、「PRIDE」「PIECE OF MY WISH」などで知られる歌手で女優の今井美樹が13年ぶり実写4作目の映画出演。NHK「龍馬伝」、映画『さよなら渓谷』『脳内ポイズンベリー』『海よりもまだ深く』など数多くの作品で強烈な印象を残す真木よう子が出演。
日比遊一監督自身の半生が色濃く反映されたオリジナル・ストーリーは、時にミステリアスに、時にエモーショナルに、故郷と家族の真の形を浮き彫りにした、濃密な人間ドラマに仕上がっている。家族の死に直面する主人公を演じる永瀬正敏、故郷で独り苦悩する次男役オダギリジョー、健気に兄たちを支える三男役の金子ノブアキ。3人のアンサンブルは想像を超えた素晴らしい相乗効果を生んだと、日比監督も驚きを隠しきれない撮影になったと語っている。舞台となった名古屋市の全面協力のもと、劇映画として熱田神宮が初めてスクリーンに登場することでも話題となっている。
切なくもスケール感のある音楽は『パラサイト半地下の家族』でセンセーショナルを起こしたポンジュノ監督の代表作である『殺人の追憶』(キネマ旬報が2000 年代外国映画ベスト・ワンとした) などの海外作品を始め、近年は『新聞記者』『Fukushima50』などの話題作を次々と手がける巨匠・岩代太郎。『健さん』に続いて日比作品の起用となっている。撮影は『エリカ 38』に引き続き日比監督とは2作目のタッグとなる高岡ヒロオ。美術は「半沢直樹」「3 人の信長」のYang 仁榮と、フレッシュかつ実力派のスタッフが集結した。
<日比遊一監督の作品コメント>
意見や考え方を欲してもいないのに、勝手に情報が入ってくる、ある種、地上すべての人が表現者となった時代。 世界をファインダーを通して見つめてきたはずなのに、やりたいこと、やるべきこと、人間として大切な何かを見失ってしまった。 弟の死と向き合った際、ある種の答えが浮かんだ。 今の時代に合わせた作品を創るのではなく、次世代のために伝えることがある。 それは、祖父母や両親や兄弟や生まれ育った故郷が私にしてくれたこと、教えてくれたことだった。 コロナという困難な時代にこそ、今作品を観る一人一人が、本当に大切なこととは何かを自問していただけるきっかけになればと願っている。
映画『名も無い日』では、全国公開に先立ち、まず作品の舞台である名古屋の映画業界を盛り上げるため名古屋の映画未来チケット発売を決定した。
『名も無い日』
STORY
名古屋市熱田区に生まれ育った自由奔放な長男の達也(永瀬正敏)は、ニューヨークで暮らして25年。自身の夢を追い、写真家として多忙な毎日を過ごしていた。
ある日突然、次男・章人(オダギリジョー)の訃報に名古屋へ戻る。自ら破滅へ向かってゆく生活を選んだ弟に、いったい何が起きたのか。圧倒的な現実にシャッターを切ることができない達也。三男(金子ノブアキ)も現実を受け取められずにいた。
「何がアッくんをあんな風にしたんだろう?どう考えてもわからん。」
「本人もわからんかったかもしれん。ずっとそばに、おったるべきだった。」
達也はカメラを手に過去の記憶を探るように名古屋を巡り、家族や周りの人々の想いを手繰りはじめる。
DATA
監督:日比遊一
出演:永瀬正敏
金子ノブアキ 真木よう子
井上順 藤真利子
大久保佳代子 中野英雄 岡崎紗絵
木内みどり 草村礼子
今井美樹
オダギリジョー
配給:イオンエンターテイメント/ジジックス・スタジオ
(C)2020「名も無い日」製作委員会