自身を含む家族4人を被写体に消防団などの“コスプレ家族写真”を撮り続け、東日本大震災の被災地で写真洗浄のボランティアを行う写真家、浅田政志氏(41)を通じて家族の絆を描く物語。主演の嵐・二宮和也(37)が政志氏、俳優、妻夫木聡(39)が兄の幸宏氏を演じる。
共演者には、政志氏の父役で平田満、母役で風吹ジュンが出演。菅田将暉が政志氏がボランティアで出会う東北の大学院生役。黒木華は政志氏の幼なじみ役で出演する!その他にも渡辺真起子さん、北村有起哉さん、野波麻帆さんと日本映画界を代表する超豪華俳優陣が集結した!
今回公開された予告編は、政志たち家族が数々の“なりきり家族写真”を撮影していく姿をユーモラスに描写する一方、「家族ってなんだろう?」「写真家の自分にできることは何か?」と自問自答しながらも、一枚の写真のチカラを信じて成長していく政志の姿を感動的に描いたものとなっている。
「浅田家!」●発売日:2020年8月7日●ISBN:978-4-19-894574-9●判型:文庫判●定価:本体630円+税
また、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太が監督と脚本を担当した「浅田家!」は、10月2日に全国で公開。なお中野が書き下ろした小説版「浅田家!」が8月7日に発売される。今回、追加キャスト&スタッフからコメントが到着!
平田満 コメント
「浅田家」の写真集を見て、何かになりたい気持ち、なりきる遊び心に心を奪われました。
実際に同じシチュエーションで撮影してみて、こんなに楽しいのかと思いました。また、撮っていくうちにどんどん家族らしくなっていくのが不思議でした。あの写真撮影のおかげで何の気負いもなく、心から楽しんで「浅田家」の一員になれたような気がします。
風吹ジュン コメント
映画初日から異例も異例。リアル浅田家訪問が初顔合わせと言う耳を疑うユニークなスタート。生お母さんとの対面もプレッシャー以上に有難く、監督の思いをズシリと重く感じる貴重な時間となりました。超激レアコスプレもさる事ながら、多幸感に包まれる日々が撮了迄続くのでした。二宮さんは不思議にゆる~く温かい空気感を漂わす方です。演技のスイッチがどこで入ったか分からないほどの自然体!嬉しいことに私を「かあちゃん」と呼んで下さいます。
黒木華 コメント
中野監督とのお仕事は初めてでしたが、柔らかい雰囲気が常に流れている、温かい現場でした。浅田さんご本人が劇中の写真を撮られていて、こうして映画になっているご自分をどういう目線でご覧になってるんだろう…と興味深かったです。二宮さんとは「母と暮せば」以来の共演でしたが、現場の空気を凄く和やかにしてくださり、細やかな所に目を向けられる方だなと思いました。お芝居にもそういうところが出ているといいますか、気負わず演技ができるので楽しかったです。
菅田将暉 コメント
写真集の「浅田家」を友達の家で見たことがあり、当時「面白いことするな。」「家族っていいな。」と笑いながら感動した記憶があります。そんな中この映画のお話を頂き脚本を読みびっくりしました。一つは、震災が描かれていること。そしてもう一つは、表現者はやはり表だった行動で培われるだけではなく、日常にこそ愛情を持って接していること。その奥行きの深さに感動しました。写真と言う景色と人と時代と文化が手に触れられる形で残るもの。改めてそのぬくもりを大事にしたいなという思いで参加させて頂きました。未だ続いている冷えてしまった心、どうか少しでもあたたかくなりますように。
中野量太 コメント
平田さん、風吹さん、黒木さん、菅田さんが演じた四人は、全て実在する人物です。だからと言って、似た人をキャスティングしたわけではありません。僕がお芝居を信じていて、是非、一度ご一緒したかった四人なんです。平田さんには、口数が少なく無骨だけど優しい父・章を、風吹さんには、明るくハキハキしたキュートな母・順子を、黒木さんには、ホワっと柔らかいのに行動力と信念のある恋人・若奈を、菅田さんには、少しシャイで穏やかな中に情熱を秘めた東北で出会う小野を、それぞれ望みました。結果、実在する四人と雰囲気や存在感まで、とても似ることになった役者魂に驚きました。平田さんと風吹さんは、見た目までそっくりです(笑)。完成作品を観た時、「あ~、このキャスティング以外無いな」と思えた時、監督の心は安堵と共に有頂天です。
(C)2020「浅田家!」製作委員会