2011年に、岩手県大槌町在住のガーデンデザイナー・佐々木格(いたる)さんが、死別した従兄弟ともう一度話したいという思いから発案した「風の電話」。自宅の庭に白い電話ボックスを設置し、ラインのつながっていない黒電話を置いたものだ。このエピソードは反響を呼び、2016年にはNHKでドキュメンタリー「風の電話~残された人々の声~」が放送され、2017年には佐々木さんが自らの活動をつづった著書「風の電話:大震災から6年、風の電話を通して見えること」が刊行。東日本大震災以降、3万人にものぼる人々が訪れているという。
この「風の電話」をモチーフに、東日本大震災で家族を失った主人公・ハルが、故郷の岩手県大槌町に行くために広島から旅をする物語が映画化された。主人公・ハル役を演じるのは、『おいしい家族』『ブラック校則』のモトーラ世理奈。ハルと行動を共にする森尾役には西島秀俊、旅の途中でハルと出会い彼女に影響を与える重要な人物たちに、三浦友和、西田敏行らが脇を固める。監督は『ライオンは今夜死ぬ』の諏訪敦彦。
1月24日(金)より公開した『風の電話』の舞台挨拶付上映が、1月26日(日)にミッドランドスクエアシネマで行われ、主演のモトーラ世理奈さん、諏訪敦彦監督が登壇!
REPORT
<NOW EDITING>
『風の電話』
2020年1月24日(金)よりミッドランドスクエアシネマほかROADSHOW
(C)2020 映画「風の電話」製作委員会