2016年、『溺れるナイフ』で興行収入7億円強の大ヒットを記録し、一躍その名を世間に轟かせた愛知県出身の山戸結希監督。今回、相原実貴原作の同名コミックを、映画初主演となる「乃木坂46」の堀未央奈を起用し実写映画化!3人の男性との恋を通して、迷いながらも自らの運命を選択し切り拓いていくヒロインの姿を描く。物語は「社宅」という一風変わった舞台で繰り広げられ、幼馴染みの少年少女に訪れる目の離せないストーリー展開とその刺激的な描写で、当時多くの読者の心を奪った。長年に亘って愛され続けている少女漫画「ホットギミック」が、山戸結希によって2019年に描かれるべき唯一無二の映画として生まれる。
自分に自信が持てず初めての恋に悩む主人公・成田初を演じるのは、国民的アイドルグループ乃木坂46のエース・堀未央奈。乃木坂46のMVを手掛けた山戸監督が彼女のみずみずしい存在感と、女優としての“描かれるべき余白”に期待を寄せ本作の主演に大抜擢。物語を通して描かれる一人の女の子の喜びや悲しみ、脆く激しいその感情を、初めての映画出演にも関わらず見事に演じきっている。
主人公に恋をする3人の男性には日本の映画界を背負う次世代の才能が集結。一途だけど不器用な同級生・橘亮輝を清水尋也、数年ぶりに帰ってきた憧れの幼なじみ・小田切梓を板垣瑞生、初を優しく見守る兄・成田凌を間宮祥太朗が演じる。さらに桜田ひより、上村海成などフレッシュなキャストに加え、反町隆史、吉岡里帆と実力派俳優たちが脇を固める。
今回、本作の主人公・成田初役を演じた岐阜県出身の堀未央奈さんが中国・上海で現在開催中の「第22回上海国際映画祭」にてアジア新人部門・優秀女優賞を受賞!受賞を受け、現地にて優秀賞受賞式に参加し、公式上映にて舞台挨拶を実施した。
1993年より開催され、今年で第22回を迎える上海国際映画祭は、アジア最大級の規模で開催され、カンヌ・ヴェネツィア・ベルリンと並んで、国際映画製作者連盟(FIAPF)に公認されている映画祭。本作の主演を努める堀未央奈がコンペディションのひとつでアジアの新人監督、俳優などを対象とした「アジア新人映画部門・優秀女優賞」を受賞した。堀は、本作が映画初出演、初主演であり、もちろん、海外映画祭への参加も初!今回の受賞を受け、本作にてメガホンをとった山戸結希監督とともに、上海へ渡ることとなった。
優秀賞受賞式が行われる上海大宁福朋喜来登酒店 (フォーポインツ バイ シェラトン上海 大寧(ダーニン)/Four Points by Sheraton Shanghai, Daning)へ到着すると、優秀賞受賞式会場へ入る直前で本作のポスターを見つけ「(優秀賞をこれから受賞するんだという)実感が湧いてきました。すごく緊張していますが、日本を代表してというか、日本を背負いながら『ホットギミック ガールミーツボーイ』の良さを広めていけるように、背筋を伸ばして頑張りたいと思います」と掘は緊張を覗かせながら初々しく笑顔をみせた。山戸監督から背中を押され、1人他受賞者とともに授賞式へと向かい、壇上に上がり、トロフィーと記念品が手渡されると、大感激しながら「今までの青春恋愛映画とは違った作品となっています。是非、世界中の方々にも楽しんで頂きたいです!」と感謝の言葉と共にコメント。アジアの次世代を担う女優の誕生に暖かな拍手が贈られた。
今回の受賞にあたって、本作の公式上映も実施。超満員の会場に堀と山戸監督が登場すると、万雷の拍手&大歓声が巻き起こり、”新時代の青春恋愛映画”を存分に堪能し、初の<3つの初恋>
の行く末を見届け、熱気に満ち溢れた観客たちの盛り上がりように2人とも安堵した様子で大感激!堀は「新しい恋愛映画の形を観て頂けたらと思って、今日は上海に来ました。宜しくお願いします。去年はアイドルとして上海へ、今日は女優してきました。昨年ツアーで来た時は皆さんがとても暖かく、メンバーみんなで喜んでいたのですが、今回はまた違った緊張感があって。乃木坂の私としても、堀未央奈としても、上海にこれからも来たいなと思いました」と挨拶。「掘ちゃーん!」と割れんばかりの歓声が止まらない。山戸監督は挨拶を終えると、”少女漫画を映像化する際に心掛けていることは?”との質問に「本作を始め、少女漫画を原作とする映像化については「たった1人の指先でつくられる漫画と、大人数で製作する映画、たった1人の個人の眼差しを損なわないように映像化することを気をつけています」と応じた。
今回、特別に来場者たちから、質問を受けることとなり、貴重な機会に観客たちは大盛り上がり!清水・板垣・間宮と3つの初恋を共にしたキャストたちに関する質問に応じ、”圧巻のクライマックスシーン”についての質問に「終盤の撮影だったので、堀さんは最高の集中状態にありました。数時間の中で、少ないテイクで、ワンカットで撮影しています」と山戸監督。堀が「集中しすぎて記憶がないんです。没頭していたというか、映画でその没頭ぶりを楽しんで欲しいです」と続ける。そして、最後は掘自身が考える本作の物語を尋ねられると、「私が演じた初は、ごく普通の17歳の女の子。恋愛だけでなく、家族や妹や、いろんな成長をしています。小さな女の子の成長を見て、自分も大切な大切な1人の人間なんだと思っていただけるようなストーリーじゃないかと思っています」と強くメッセージを込め語り、短き時間に惜しむ声も飛び交う中、舞台挨拶は幕を下ろした。降壇後もしばらく来場者たちの拍手はしばらく続いていた。
(C)相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会