『さらば青春の光』、『トレイン・スポッティング』、『24アワー・パーティ・ピープル』、『THIS IS ENGLAND』に並ぶ2014年制作のイギリス映画で英国ユース・カルチャーを描いた新たな傑作『ノーザン・ソウル』が遂に2019年2月9日(土)より新宿シネマカリテ、神戸・元町映画館で劇場公開、名古屋エリアでは、名古屋シネマテークで順次公開する。
今回、待望の日本限定!劇場公開用メインビジュアルが完成!モノクロの主人公ジョン(エリオット・ジェームズ・ラングリッジ)の額にはノーザン・ソウルの激しいダンスによる汗で前髪が絡みついている図。ジョンの胸の辺りにはダンスホールで踊り狂う人々。さらにその下には、映画の主要登場人物の姿がレイアウトされている。左から相棒のマット(ジョシュ・ホワイトハウス)、ジョンが想いを寄せる看護師のアンジェラ(アントニア・トーマス)、少し悪い大人のノーザン・ソウル仲間ショーン(ジャック・ゴードン)、そして、映画の中でノーザン・ソウルのトップDJとして登場するレイ・ヘンダーソン(ジェイムス・ランス)。役者たちの表情はどの顔もイキイキとしており、否が応にも劇場公開が待ち遠しくなるデザインとなった。
1960年代にイングランド北部のワーキング・クラスの若者から生まれ、後のレイヴ・カルチャーなどに影響を与えた音楽ムーヴメント“NORTHERN SOUL”。その最盛期である70年代を舞台に、“NORTHERN SOUL”に魅了された青年たちの成長を描く青春物語。ユース・カルチャーの描写に定評がある人気ファッション・フォトグラファー、エレイン・コンスタンティンが70年代に彼女自身も熱烈な“NORTHERN SOUL”フォロワーとして体験した当時の熱狂を、あまりにもリアルに初監督作品でスクリーンに蘇らせた。これまでに英国のユース・カルチャーを描いた名作映画は1979年の『さらば青春の光』、1996年の『トレイン・スポッティング』、2002年『24アワー・パーティ・ピープル』、2006年の『THIS IS ENGLAND』等々多数制作されているが、新たな傑作として誕生したのが2014年製作の本作『ノーザン・ソウル』である。日本ではあまり知られていない“NORTHERN SOUL”のカルチャーをテーマにしている為なのか、製作から日本公開までに数年のブランクがあったものの2017年、この映画をどうしても日本で上映したかったAfter School Cinema Clubによる限定的な自主上映イベントをきっかけに5年の歳月を経て遂に劇場初公開が決定した。
STORY
出口の無い経済の低迷が続く1974年、イングランド北部の町バーンズワース。高校生のジョン(エリオット・ジェームズ・ラングリッジ)は、学校にも家庭にも居場所がなく、退屈な毎日にうんざりしていた。唯一の慰めは、気の合う祖父と過ごす時間と可愛い黒人の看護師を毎朝バスで見かける事だけ。ある日、両親に勧められ気乗りしないまま行ったユースクラブで、ソウル・ミュージックに合わせて激しく踊る青年マット(ジョシュ・ホワイトハウス)に出会う。初めて聴く音楽と軽快なダンス。ジョンにとって新たな世界が扉を開けた瞬間だった。マットが傾倒する“ノーザン・ソウル”に、ジョンも次第にのめり込んでいく。高校をドロップアウトし、家も出たジョンは、マットとコンビを組みノーザン・ソウルDJとしての活動を始める。やがてナンバーワンDJになるため、新たなレコードを探しにマットと共にアメリカへ行くことを夢見るようになるのだが…。
DATA
●制作総指揮:デビー・グレイ
●撮影:サイモン・ティンダール
●編集:スティーブン・ハーレン
●美術:ロビン・ブラウン
●監督・脚本:エレイン・コンスタンティン
●出演:エリオット・ジェームズ・ラングリッジ、ジョシュ・ホワイトハウス(『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~』)、スティーブ・クーガン(『24アワー・パーティ・ピープル』) 他
R15+
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